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2014年5月4日日曜日

【書評】チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド by 東浩紀 〜 チェルノブイリの事例から福島第一原発の「観光地化」を考える 〜


(出典)東京電力

「福島第一原発観光地化計画」という言葉をご存知だろうか。

 あの禍々しい事故から3年、東京電力が未だ後処理の目処すら立たない中、「福島第一原発を観光地にしよう」という動きをしている人たちがいる。

 著名な思想家・作家・評論家の東浩紀氏らは、数年前から水面下で構想を組み立てている。

福島第一原発観光地化計画 Facebookページ
https://www.facebook.com/fukuichikankoproject

 「事故現場を見せ物にするな」と思うかもしれない。また、「観光地にするまでもなく、あの事故を忘れることなどあるものか」と言う人もいるだろう。

 しかし、当事者でなければ、どんな歴史的事故でも一定期間経てば記憶から消去されてしまう。実際、1986年に福島と同じ歴史的原発事故が発生したチェルノブイリでも、約30年経過した今、多くのロシア人とウクライナ人の記憶から徐々に薄れつつあるようだ。


チェルノブイリの「今」

 その現象に歯止めをかけるため、チェルノブイリ市が3、4年前から始めたのは原発周辺地域の観光地化である。

2013年10月13日日曜日

【書評】伝え方が9割 佐々木圭一氏(コピーライター )




 「9割は言い過ぎでは・・」と思って読んだのですが、「伝え方が9割5部」でもおかしくないくらい、“伝える技術”の重要性について腑に落ちる本でした。

世の中には、なぜか、心に“刺さる”言葉があります。

例えば・・
「考えるな、感じろ」燃えよドラゴン
「死ぬことに意味を持つな。生きるんだ!」3年B組金八先生
「ちっちゃな本が、でかいこと言うじゃないか」講談社文庫広告
「別れることがなければ、めぐり会うこともない」西洋のことわざ
「マフィアが少年聖歌隊に見るほどの巨悪組織」ピーター・セラーズ(ピンクパンサー)
「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」踊る大捜査線

 こういった人の心を動かすコトバについて、どんなテクニックが使われているのか、そして日々の生活や仕事で役立てるためにはどう使えばよいのか、について丁寧に解説されています。

少し本の内容に触れてみましょう。

 先に挙げた6つのコトバ(太字)をもう一度読んでみて下さい。一見、全く違います。単語はひとつも同じではありません。
しかし、この本の中で佐々木氏は以下のような“構造”に着目します。

「考える⇄感じる」
「死ぬ⇄生きる」
「ちっちゃな⇄でかい」
「別れる⇄めぐり合う」
「マフィア⇄少年聖歌隊」
「会議室⇄現場」

 別に「事件は現場で起きているんだ!!」だけでも伝わるのに、なぜか正反対の「会議室」を並べている。。この“比較対象”があることによって、コトバは不思議と私たちの心をグッとつかみます。佐々木氏はこれを「ギャップ法」を名付けています。

有名どころで言えば、他にも以下のコトバが「ギャップ法」を使った例になります。

  • 「No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one」世界に一つだけの花
  • 「お前の為にチームがあるんじゃねぇ!チームの為にお前がいるんだ!!」『SLAM DUNK』安西先生
  • 「高く、堅い壁と、それに当って砕ける卵があれば、私は常に卵の側に立つ」村上春樹(エルサレム賞受賞スピーチ)


 では、日常生活で使うための練習をしてみましょう。以下の言葉をより“心に刺さる”コトバにするにはどうすればよいでしょうか。

①あなたが好き。
②これは、あなたの勝利だ。
③私は味方です。
④ここのラーメンはうまい。

 答えは以下になります。ポイントは、伝えたい事の前に正反対のワード(青字)を入れる事です。

①嫌いになりたいのに、あなたが好き。
②これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。
③誰もが敵になっても、私は味方です。
④他の店がまずく感じるほど、ここのラーメンはうまい。

 いかがでしょうか?伝えたい事の前にギャップを追加するだけで、伝わる重さが違いませんか?

 この「ギャップ法」は本の一例です。その他にもページをめくるごとに"目からウロコ"的な発見があるので、ぜひご一読されることをお勧めします。

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