2013年7月20日土曜日

GMの復活も効果なく、デトロイト市が財政破綻

あらすじ(Why?)

 世界有数の「自動車の街」であるデトロイト市は、GMゼネラルモーターズの本社や大手自動車会社の工場拠点として、多くの雇用を生み出し栄えてきた。しかし、日本の自動車メーカーなどに押されて、1980年代以降は衰退が進み、2009年にはGMが経営破たんに追い込まれた。
 自動車産業を救済するためオバマ大統領は多額の公的資金を投入や税制優遇(巨額の法人税の支払い免除)を行い、自動車産業は息を吹き返した。
 しかしデトロイト市は自動車業界に対する法人税の免除により、税収が激減。ついに財政破綻に陥った。


ニュース詳細↓

日経新聞
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20130720&ng=DGKDASGM19028_Z10C13A7FF2000
朝日新聞
http://www.asahi.com/international/update/0720/TKY201307200173.html

このニュースが意味するもの(So What?)

 量的緩和政策も功を奏し、米国経済は順調に回復しているように見える。実際、100万ドル(約1億円)以上の資産を持つ富裕層は12年時点で343万人と1年で12%も増えた。しかし、このような好調はウォール街での話。米国全体ではこの10年で貧困層が倍増しており、格差が急激に拡大している。今回のデトロイトの破綻は米国経済の影の部分を如実に表していると言える。

0 件のコメント:

コメントを投稿