2014年5月23日金曜日

C世代に迫るスマホ・ネット依存症の脅威 その2

 前回は、現代の日本社会に生きる人々、とりわけC世代に欠かせないインフラとなったスマートフォンとインターネットに潜む「依存」の危険性について述べた。本稿では、パソコンやスマホが我々の「脳」に与える影響について考察したい。


ネットとスマホが与えるマイナスの影響

 現在、各国の研究者の間でパソコンやスマホが脳にもたらす影響について研究が進められているが、主なものは以下の3つである。

2014年5月14日水曜日

C世代に迫るスマホ・ネット依存症の脅威 その1

 最近「C世代」という言葉をよく耳にするようになった気がする。以前も本ブログにて記事を書いたが、「C世代」とは、常に仲間(Community)繋がって(Connected)いて、会話好き(Communication)で、貢献意欲が強く(Collaboration)変化を求め(Change)創造性豊かな(Create)10代、20代の若者たちを指す。

 他の世代よりも、はるかにスマホやネットなどのITスキルが高く、それを活かした行動力やコミュニケーション力が光る世代だが、今回と次回では、C世代が抱える闇の部分に触れてみようと思う。



(出典)http://jp.freepik.com/free-photo/smartphone_527946.htm

 さて、今週の日経新聞に掲載された以下の記事を読んでもらいたい。

2014年5月4日日曜日

【書評】チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド by 東浩紀 〜 チェルノブイリの事例から福島第一原発の「観光地化」を考える 〜


(出典)東京電力

「福島第一原発観光地化計画」という言葉をご存知だろうか。

 あの禍々しい事故から3年、東京電力が未だ後処理の目処すら立たない中、「福島第一原発を観光地にしよう」という動きをしている人たちがいる。

 著名な思想家・作家・評論家の東浩紀氏らは、数年前から水面下で構想を組み立てている。

福島第一原発観光地化計画 Facebookページ
https://www.facebook.com/fukuichikankoproject

 「事故現場を見せ物にするな」と思うかもしれない。また、「観光地にするまでもなく、あの事故を忘れることなどあるものか」と言う人もいるだろう。

 しかし、当事者でなければ、どんな歴史的事故でも一定期間経てば記憶から消去されてしまう。実際、1986年に福島と同じ歴史的原発事故が発生したチェルノブイリでも、約30年経過した今、多くのロシア人とウクライナ人の記憶から徐々に薄れつつあるようだ。


チェルノブイリの「今」

 その現象に歯止めをかけるため、チェルノブイリ市が3、4年前から始めたのは原発周辺地域の観光地化である。